だらだらと日々のことを呟いています。
たま〜にカカイルカカネタがあったり、なかったり。
その他萌えたことも語ってます。
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「俺ー、あんたを抱きたいなー。」
のっそり。
そんな単語が当てはまるような口調でカカシが呟く。
イルカは今聞こえた単語の意味をその地獄耳(アカデミー生の私語を逃がさない)で、しかと捉えていた。
意味もはっきりわかる。ただ自分の性別、体格、年齢からとてもその対象に繋がるとは思えずー、一瞬変な間ができたがそこは聞き流した。
「カカシさん、酒足りないんじゃないすか?」
猪口に琥珀色の日本酒をぎりぎり並々と注ぐ。
ついでに思いっきりの笑顔で見せつけイルカは徳利を自分の方にも傾ける。
会話は止まった。
イルカは半分笑ったまま烏賊の一夜干しを口に押し込むように食べた。
正直自分は酔っている。カカシの次の一言によっては爆笑できてしまう程度には。
「はははは、信じられんー。」
この妙な空気に耐えきれずイルカは独り言のように呟いた。カカシはじっとその方向を見つめている。
視線の強さに顔があげられない。
どうしてこうなった。
泣く子も黙る天下の上忍はたけカカシが一介の中忍イルカとつるんでいるのはやはり夢物語でこれは何かの罰ゲームなのだろうか。
言われた言葉の意味が増々重くなって、顔が熱くなる。
「俺、ちょっと顔洗ってきます・・・・。」
頭でも冷やそうと立ち上がればその手を引かれて、カカシの方を思わず振り向いた。
「だめ?」
そのカカシの口調はいつもと変わらず、むしろからかいを含ませていたのでイルカは自分の頭に血が昇るのを感じた。
「ダメに決まってんでしょうよ!小便いってくんで、」
掴まれた手を振り払ってイルカは障子戸の向こうへ出た。
部屋を出れば、別の部屋から三味線の音や笑い声が聞こえてくる。
ふと溜息をついてイルカは厠へ続く廊下をゆっくり歩く。
最初は驚きだったものが、今は沸々とした怒りにかわって、頭に血が昇るのを感じる。
自分がその手の話に疎いからあんなことを言ったのだろうか。
カカシがイルカをからかって遊ぶ癖があって、その度に青くなったり赤くなったり表情を変える様を見るのは楽しいようだった。
しかし、さすがに、あれはないと思う。
言われた瞬間の何とも言えない鈍い心地、知りたくなかったのが本心だ。
上手く言葉にできないもどかしさにイルカは更に苛立ちを募らせる。
「・・・・・。」
気分はあまりよろしくないが、そのままにもできないのでカカシのいる部屋にイルカは戻ってきた。障子をあければその前でカカシが伏せている。
カカシのせいで中に入れない。
「跨ぎますよ。」
「どうぞ。」
酔っているのか眠いのか思惑はわからないが、しかし返された言葉はしっかりしている。
カカシを跨いで、奥に置いた自分の肩掛け鞄を手に取りカカシの方を振り向いた。。
「カカシさん、俺そろそろお暇しますよ。」
「帰んの。」
「明日もありますから。」
「そう。」
どこか不機嫌さを滲ませるカカシは、よっこらしょ、と声を上げて起き上がると何の躊躇もなく自然にイルカの手を引く。イルカはバランスを崩し身体が傾いた。
不安定な状態で目線が同じ高さになるやカカシの顔がイルカに近づく。
蛍光灯の光が銀色の髪に透けて見えてイルカはゆっくりと瞬きをした。それはとても近くに。
きらきら輝く色彩に目を奪われて、一瞬理解が遅れたが、自然にイルカの肩にカカシの頭が寄せられていた。相手の呼吸を肌で感じてイルカは動揺して尻餅をつく。
カカシは両の腕をイルカの肩に回して彼を抱きしめた。
「あなたがいい。」
耳元で囁かれて今度こそイルカは顔を真っ赤に染め上げた。
低音の囁きは女なら誰でもイチコロになってしまうんじゃないかと動揺する中ふと冷静に過る。
頬を掌で包まれて、カカシの露になった顔が目の前にある。
「わ、わわ・・・。」
ムードはある。あるのはわかっていてもこれがカカシなのだから奇声をあげるのは許してほしい。
唇にカカシのものが重なる。
身体が震えて、もう泣いてしまいそうだ。いい年なのに。
「そんな泣きそうにならないでよ。いじめてるみたいじゃない。」
「だって、カカシさんが、俺にキスするんですもん。
なんなんだ、あんた、酔ってんのかよ。今日おかしいよ。」
うう、と力なくイルカが呟けばカカシは気まずそうに己の頭をがしがし掻いた。
「うまくいかないなぁ・・・・、だからさ、あなたのことが好きなんですよ。」
「・・・・はい?」
カカシの申し出にイルカの目が点になる。
「カカシさん、順番間違えてませんか。それ先に言いましょうよ。」
「・・・ずっとアピールしてたんだけど。なんでわからないの。」
「いやいやいやいや・・・。」
カカシとの会話で出会った頃から過去を遡って考えてみるが、思い当たる節が・・・・今になって出て来た。
「やたらスキンシップ多いなとは思ってましたけど、」
「そう。」
「飲む度に個室多いなて思ってましたけど。」
「そうでしょう。」
「だからって、男同士だし結びつかねぇよ!!」
「だったら、今考えて。」
激高するイルカを他所にカカシの腕が伸びて再び彼の顔を寄せてキスをする。
ぬるりと、今度は舌が入って来てイルカは目を白黒させた。
その厚みのある下唇を舐めあげて、舌先が歯をノックしてイルカのものと絡めてくる。
カカシの息遣いを肌で感じてイルカの頭はくらくらと熱に浮かされ始めていた。
イルカも持ち前の負けん気と男としての性を刺激されて、カカシの舌に自らのものを重ねては水音をたてた。時が止まったように二人は互いの身体を抱きしめ合った。
二夜へつづく
のっそり。
そんな単語が当てはまるような口調でカカシが呟く。
イルカは今聞こえた単語の意味をその地獄耳(アカデミー生の私語を逃がさない)で、しかと捉えていた。
意味もはっきりわかる。ただ自分の性別、体格、年齢からとてもその対象に繋がるとは思えずー、一瞬変な間ができたがそこは聞き流した。
「カカシさん、酒足りないんじゃないすか?」
猪口に琥珀色の日本酒をぎりぎり並々と注ぐ。
ついでに思いっきりの笑顔で見せつけイルカは徳利を自分の方にも傾ける。
会話は止まった。
イルカは半分笑ったまま烏賊の一夜干しを口に押し込むように食べた。
正直自分は酔っている。カカシの次の一言によっては爆笑できてしまう程度には。
「はははは、信じられんー。」
この妙な空気に耐えきれずイルカは独り言のように呟いた。カカシはじっとその方向を見つめている。
視線の強さに顔があげられない。
どうしてこうなった。
泣く子も黙る天下の上忍はたけカカシが一介の中忍イルカとつるんでいるのはやはり夢物語でこれは何かの罰ゲームなのだろうか。
言われた言葉の意味が増々重くなって、顔が熱くなる。
「俺、ちょっと顔洗ってきます・・・・。」
頭でも冷やそうと立ち上がればその手を引かれて、カカシの方を思わず振り向いた。
「だめ?」
そのカカシの口調はいつもと変わらず、むしろからかいを含ませていたのでイルカは自分の頭に血が昇るのを感じた。
「ダメに決まってんでしょうよ!小便いってくんで、」
掴まれた手を振り払ってイルカは障子戸の向こうへ出た。
部屋を出れば、別の部屋から三味線の音や笑い声が聞こえてくる。
ふと溜息をついてイルカは厠へ続く廊下をゆっくり歩く。
最初は驚きだったものが、今は沸々とした怒りにかわって、頭に血が昇るのを感じる。
自分がその手の話に疎いからあんなことを言ったのだろうか。
カカシがイルカをからかって遊ぶ癖があって、その度に青くなったり赤くなったり表情を変える様を見るのは楽しいようだった。
しかし、さすがに、あれはないと思う。
言われた瞬間の何とも言えない鈍い心地、知りたくなかったのが本心だ。
上手く言葉にできないもどかしさにイルカは更に苛立ちを募らせる。
「・・・・・。」
気分はあまりよろしくないが、そのままにもできないのでカカシのいる部屋にイルカは戻ってきた。障子をあければその前でカカシが伏せている。
カカシのせいで中に入れない。
「跨ぎますよ。」
「どうぞ。」
酔っているのか眠いのか思惑はわからないが、しかし返された言葉はしっかりしている。
カカシを跨いで、奥に置いた自分の肩掛け鞄を手に取りカカシの方を振り向いた。。
「カカシさん、俺そろそろお暇しますよ。」
「帰んの。」
「明日もありますから。」
「そう。」
どこか不機嫌さを滲ませるカカシは、よっこらしょ、と声を上げて起き上がると何の躊躇もなく自然にイルカの手を引く。イルカはバランスを崩し身体が傾いた。
不安定な状態で目線が同じ高さになるやカカシの顔がイルカに近づく。
蛍光灯の光が銀色の髪に透けて見えてイルカはゆっくりと瞬きをした。それはとても近くに。
きらきら輝く色彩に目を奪われて、一瞬理解が遅れたが、自然にイルカの肩にカカシの頭が寄せられていた。相手の呼吸を肌で感じてイルカは動揺して尻餅をつく。
カカシは両の腕をイルカの肩に回して彼を抱きしめた。
「あなたがいい。」
耳元で囁かれて今度こそイルカは顔を真っ赤に染め上げた。
低音の囁きは女なら誰でもイチコロになってしまうんじゃないかと動揺する中ふと冷静に過る。
頬を掌で包まれて、カカシの露になった顔が目の前にある。
「わ、わわ・・・。」
ムードはある。あるのはわかっていてもこれがカカシなのだから奇声をあげるのは許してほしい。
唇にカカシのものが重なる。
身体が震えて、もう泣いてしまいそうだ。いい年なのに。
「そんな泣きそうにならないでよ。いじめてるみたいじゃない。」
「だって、カカシさんが、俺にキスするんですもん。
なんなんだ、あんた、酔ってんのかよ。今日おかしいよ。」
うう、と力なくイルカが呟けばカカシは気まずそうに己の頭をがしがし掻いた。
「うまくいかないなぁ・・・・、だからさ、あなたのことが好きなんですよ。」
「・・・・はい?」
カカシの申し出にイルカの目が点になる。
「カカシさん、順番間違えてませんか。それ先に言いましょうよ。」
「・・・ずっとアピールしてたんだけど。なんでわからないの。」
「いやいやいやいや・・・。」
カカシとの会話で出会った頃から過去を遡って考えてみるが、思い当たる節が・・・・今になって出て来た。
「やたらスキンシップ多いなとは思ってましたけど、」
「そう。」
「飲む度に個室多いなて思ってましたけど。」
「そうでしょう。」
「だからって、男同士だし結びつかねぇよ!!」
「だったら、今考えて。」
激高するイルカを他所にカカシの腕が伸びて再び彼の顔を寄せてキスをする。
ぬるりと、今度は舌が入って来てイルカは目を白黒させた。
その厚みのある下唇を舐めあげて、舌先が歯をノックしてイルカのものと絡めてくる。
カカシの息遣いを肌で感じてイルカの頭はくらくらと熱に浮かされ始めていた。
イルカも持ち前の負けん気と男としての性を刺激されて、カカシの舌に自らのものを重ねては水音をたてた。時が止まったように二人は互いの身体を抱きしめ合った。
二夜へつづく
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