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だらだらと日々のことを呟いています。 たま〜にカカイルカカネタがあったり、なかったり。 その他萌えたことも語ってます。
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種馬になった俺を笑ってくれ。

小話

黒い髪が肩に流れる。

色の濃い肌がうっすら汗ばんでいて、掌に吸い付く感触を一瞬味わう。

これまた流れる動作で長い髪を手の甲で払うと首筋に口付けた。

日の当たった匂いを感じてカカシはぎょろりと自分の目玉を動かしてイルカを見つめた。

「なんで、」

イルカは呆れ顔でカカシを見やる。

彼を抱きかかえ、腹に手を回して腰のあたりを撫でる。

背越しに上目遣いをすればまたイルカの顔が呆れたとそう険しくなる。

イルカの尻のあたりでカカシの息子がむくむくと立ち上がっているのを感じているのだ。

最初は家で採点するイルカにちょっかいをかけて遊んでいたのだが、灯りのあるところで髪を下す姿を見たのが久しぶりだったのでその髪を触っている内にだんだんその気になってきたのだった。

「もうちょっと待って。」

困ったように笑うイルカは可愛い。

それがまた下半身にくるので、カカシは更に彼の尻を撫でまわす。

勿論待つつもりはある。

しかし目の前にイルカ本人がいると忍耐の文字がカカシから消える。

他人との距離感は恐ろしく遠いのに、イルカとの距離はとんでもなく近く、近いを通りこしてもはや一体になりたいとすら思う。皮膚と皮膚をくっつけていないと不安だ。

何度も何度も体を繋げているのに全く飽きない。

同じ行為をしていても毎回違う感覚を持つし、ときめくのだ。

たとえ性欲がなくなっても彼とは繋がっているだろう。愛情があるから。

「早く、終わらせて、」

イルカの体を抱きしめてそう呟くと大きく溜息をつかれた。

こんなに愛しているのになぁ。

おわり

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「お、食い逃げ野郎(にっこり)おはようございますー。」
「はっ、カ、カカシさん…。昨夜はどうもご馳走になりました…。」
「いやいや、馳走したつもりはないですー。
 あんた食い逃げしたから俺が立て替えたよ。さ、払え(体で)。」
「ぐ、前はよく奢ってくれてたのに…。  
 …もちろんお支払いします。給料日になったら(金で)。」

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一夜(仮)









「俺ー、あんたを抱きたいなー。」

のっそり。

そんな単語が当てはまるような口調でカカシが呟く。

イルカは今聞こえた単語の意味をその地獄耳(アカデミー生の私語を逃がさない)で、しかと捉えていた。

意味もはっきりわかる。ただ自分の性別、体格、年齢からとてもその対象に繋がるとは思えずー、一瞬変な間ができたがそこは聞き流した。

「カカシさん、酒足りないんじゃないすか?」

ほら~、そう言ってイルカはカカシの猪口に琥珀色の日本酒をぎりぎり並々と注ぐ。

ついでに徳利を自分の方にも傾け、ニコッとカカシに笑って見せた、が、そこで会話は止まった。

仕方ないのでイルカは半分笑ったまま烏賊の一夜干しを口に押し込むように食べた。

カカシの反応はない。

正直イルカは自分が酔っているのを十分に分かっていた。カカシの次の一言によって爆笑できてしまう程度には。

「はははは、信じられねぇー。」

この妙な空気に耐えきれずイルカは独り言のように呟いた。

その時になってカカシがじっとイルカを、自分を見つめていることに気づいた。

驚きと焦りと、その視線の強さにイルカはとうとうその方向に顔を向けることができなくなってしまった。

どうしてこうなった。

泣く子も黙る天下の上忍はたけカカシが一介の中忍イルカとつるんでいるのはやはり夢物語でこれは何かの罰ゲームなのだろうか。

言われた言葉の意味が、後になって、増々重くなって、イルカの顔が熱くなる。

「俺、ちょっと顔洗ってきます・・・・。」

頭でも冷やそうと立ち上がればその手を引かれて、イルカはカカシの方を思わず振り向いた。

「だめ?」

そのカカシの口調はいつもと変わらず、むしろからかいを含ませていたのでイルカは自分の頭に血が昇るのを感じた。

「ダメに決まってんでしょうよ!小便いってくんで、」

反射的にそう返事をして掴まれた手を振り払った。イルカは障子戸の向こうへ出る。

部屋を出れば、別の部屋から三味線の音や笑い声が聞こえてきて、ふと溜息をついて厠へ続く廊下をゆっくり歩いた。

最初は驚きだったものが、今は沸々とした怒りにかわって、イルカは頭に血が昇るのを感じた。

自分がその手の話に疎いからあんなことを言ったのだろうか。

今も昔もカカシがイルカをからかって遊ぶ癖があった。

その度に青くなったり赤くなったり表情を変える様を見るのは楽しいようで、それがこうして二人の仲をつくっていたのだと思う。

カカシとイルカの付き合いも浅くはなく、しかし、さすがに、あんなからかいはひどい。

言われた瞬間の何とも言えない鈍く傷ついた感じ。ああいう冗談を知りたくなかったのが本心だ。

上手く言葉にできないもどかしさにイルカは更に苛立ちを募らせる。

「・・・・・。」

気分はあまりよろしくないが、そのままにもできないのでカカシのいる部屋にイルカは戻ってきた。

何よりあの部屋には自分の荷物が置いてある。

小気味いい音を立てて障子をあければ、なぜかその障子前でカカシが伏せている。

カカシのせいで中に入れない。

酔っ払って気分でも悪くなったのだろうか。それはむしろ都合がいいかもしれないと、一応声を掛ける。

「カカシさん、」

「はい。」

臥せっているので声はくぐもっているが、確かな返事はあり、さすがにあの程度では酔わないかとイルカは顔を顰めた。

カカシから返事はあっても動く気はないようで、仕方ないとイルカはまた声を掛ける。

「跨ぎますよ。」

「どうぞ。」

カカシを跨いで、奥に置いた自分の肩掛け鞄を手に取ってイルカは正座して改まってカカシに居直った。

臥せっていたカカシだったがこちらも胡坐をかいて、また酒を呑みなおしていた。

「俺そろそろお暇します。」

「帰んの。」

「明日もありますから。」

「そう。」

どこか不機嫌さを滲ませるカカシは、よっこらしょ、と声を上げて起き上がると今度は自然にイルカの手を引く。

あまりに自然でイルカは抵抗することもなく、その手に引かれるまま、バランスを崩し身体が傾いた。

不安定な状態で目線が同じ高さになるや、カカシの顔がイルカに近づく。

蛍光灯の光が銀色の髪に透けて見えてイルカはゆっくりと瞬きをした。それはとても近くにあった。

きらきら輝く色彩に目を奪われて、一瞬理解が遅れたが、自然にイルカの肩にカカシの頭が寄せられていた。

相手の呼吸を肌で感じてイルカは動揺して尻餅をつく。

カカシは両の腕をイルカの肩に回して彼を抱きしめた。

「やりてぇ。」

暴言にも聞こえる直接的すぎる物言いは本来なら殴ってもいいようなところだが、耳元で囁かれる低音は何とも腰にくるやつで、

今度こそイルカは顔を真っ赤に染め上げた。

これで一体どれほどの女が落ちたんだか、と動揺する中冷静に分析もできてしまうイルカの頭の中はもはや混乱だった。

頬を掌で包まれて、カカシの露になった顔がイルカの目の前にある。

「わ、わわ・・・。」

ムードはある。あるのはわかっていてもこれがカカシなのだから奇声をあげるのは許してほしい。

唇にカカシのものが重なって、その感覚があまりに不思議で身体が震えた。

もはや泣いてしまいそうだ。

いい年した妙齢の男が男に口づけされるのはイルカの人生に予定として組み込まれていなかったのだ。

「何で泣きそうなの。いじめてるみたいじゃない。」

「だって、カカシさんが、俺にキスするんですもん。

 なんなんだ、あんた、酔ってんのかよ。今日おかしいよ。」

うう、と力なくイルカが呟けば、やっとその腕を解いてカカシは気まずそうに己の頭をがしがし掻いた。

「わかってないよなぁ・・・、だからさ、あなたのことが好きなんですよ。」

「・・・はい?」

カカシの申し出にイルカの目が点になる。

「カカシさん、順番間違えてませんか。それ先に言いましょうよ。」

「・・・ずっとアピールしてたんだけど。」

「いやいやいやいや・・・。」

カカシとの会話で出会った頃から過去を遡って考えてみるが、思い当たる節が・・・・今になってイルカの脳から記憶として出て来た。

「やたらスキンシップ多いなとは思ってましたけど、」

「そう。」

「飲む度に個室多いなて思ってましたけど。」

「そうでしょう。」

「だからって、男同士だし結びつかねぇよ!!」

「…だったら、今考えようよ。」

激高するイルカを他所にカカシの腕が伸びて再び彼の顔を寄せてキスをする。

ぬるりと、今度は舌が入って来てイルカは目を白黒させた。

その厚みのある下唇を舐めあげて、舌先が歯をノックしてイルカのものと絡めてくる。

カカシの息遣いを肌で感じてイルカの頭はくらくらと熱に浮かされ始めていた。

しかしイルカも持ち前の負けん気と男としての性を刺激されて、カカシの舌に自らのものを重ねて水音をたてた。

獣のように喰らいあって、そうして不埒な動きでカカシの腕がイルカの背中を辿る。

「ふ、は、」

指先がイルカの首元を捉えて、体がざわめいた。全身が痺れる感覚に息が漏れる。

「男前だねぇ、」

「なにが、」

激しい口づけの合間の会話に、視線をあげればカカシの整った顔立ちが目前にあった。

普段の白い顔が少し上気してから色付いていて、それがとても艶やかで色気を振りまいているようにイルカには見えた。

鼻の付け根からこみ上げてくるものを感じたが、そこはぐっと抑えて、イルカはじろりと睨み上げた。

カカシの余裕ある態度はやはり気に食わない。

こちらは突然のことでこんなにも混乱しているというのに。

「それねぇ、あなたもっと自覚したほうがいいよ。」

そう言ってカカシはイルカの頬に触れては口付けしたり、鼻をなぞったりとイルカの顔をひたすら撫でる。

イルカもカカシから溢れ出るほどの色気に誘われて、再び彼に口付けた。

焦ったくてもぞもぞと腰を動かせば、カカシの手が下腹に伸びて勃ち上がっていた性器を服の上からなぞられる。

イルカはぎゃ、と悲鳴をあげて体を捩った。

「ば、ばかか!」

「しぃ…」

口に指を置かれてイルカはここが店屋なのを思い出し、また顔を染めた。

いくら繁華街で飲んでいるとはいえ、ただの飲み屋で一時とはいえ理性を失ってカカシと卑猥な行為を行ってしまったとイルカの顔が今度は青くなる。

「う、うう、俺ってやつは…。」

「あ、萎えてる。」

先ほどまで勃ち上がっていたイルカのものがすっかり股間に収まっていて、カカシがツンツンとそこを突いても反応しない。

「イルカ先生てデリケートだね。」

「俺は一般常識を持ち合わせた庶民なんだよ!」

「おろ、ひどい。俺だってそこそこ常識はあるよ?」

「うそつけぇぇぇぇ。」

地を這うような声でイルカがカカシを責めるとカカシはけらけらと笑った。

まぁ、仕方ないか…そう呟いてカカシはするりとイルカの黒髪を解いてさらりとその髪をすくって撫でた。

あまりにもその流れが自然でイルカは一瞬髪を解かれたことに気づかなかった。

「なんだ、結構柔らかいんだ。」

「あんたもっと慎めよ…。」

「まぁいいじゃない、毛ぐらい。触ってみたかったんだよ。」

口調はぶっきらぼうだが、どこか慈愛のようなものを含ませて見つめるカカシにイルカの心臓が跳ねた。

「まぁ、今度はちゃんと下の毛も触って…て、いてっ!」

「いい加減にしろよっ!」

イルカ渾身のげんこつはさすがにカカシにも堪えたようで、ひーと言いながらカカシは涙目で頭をさすった。

「さすがイルカ先生、げんこつなら上忍級です。ガイをも凌ぐかも。」

「あなたは一言余計です。」

目くじら立てつつも、結局いつものカカシとの掛け合いになったとイルカは少しほっと胸を撫で下ろした。

もしあのまま流されて絆されてしまったらどうなっていたのか。

イルカにとってそれは知りたいような知りたくないような気持ちであった。

「ま、今日のところは大目に見ましょう。俺はさ、諦めるつもりないよ。」

先程注いであった猪口の酒をぐいっと飲んでカカシがそう呟いた。

「ん?」

「ずっと狙ってるから、覚悟しなさい。」

「いや、困るんですけど。」

「あなたに拒否権はない。」

「やっぱりカカシさん酔ってますよね?」

「ひとまず一緒に帰りましょう。」

「いやいや、方向真逆だし、俺怖いんで一人で帰ります。」

「いやいやいや、夜道危険だよ?」

「いやいやいやいや、女の子じゃないんで。襲われたらぶん投げます。」

「………。」

「………。」

無言になったところで、先に動いたのはイルカだった。

カカシの後ろにあった自分の鞄を目にも止まらぬ早さで回収するや否や猛スピードで廊下をダッシュした。

これで捕まったら捕虜にされる、もしくは死の危険すらある任務と思って行動していた。

会計を済ませていないことが悔やまれるが、しかしそこはきっとあの上忍がなんとかするに違いないとタカをくくりイルカは後ろを

振り向きもせず店屋を後にしたのだった。

「うわーめちゃくちゃ早いなー食い逃げ野郎。」

のんびりとカカシはイルカが消えていった方向を眺めた。

今なら確実にイルカを捕まえるのは難なくできるだろう。

しかしそれをやれば本気で嫌われるのは目に見えているわけで、それだけは避けたかった。

「宣言はしたし、ま、明日から地道にやってくさ。」

長期戦は結構得意よ、と誰に呟くでもなくカカシはまた一人、想うイルカをアテに酒を傾けるのだった。

遠く三味線の音が聞こえて、カカシはほくそ笑んだ。

END


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久しぶりにちゃんと書けて良かった。。何年ぶりだろうか(遠い目)

 

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